雷鳥沢キャンプ場と別山・真砂岳

Tateyama — 4 days above the clouds

天空の4日間立山・テント泊の旅

0m最高到達点・大汝山
0泊雷鳥沢でテント泊
0万円〜東京発・1人あたり目安
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Five thrills

この旅の、5つのワクワク。

標高2,450mの室堂からスタート。3,000m峰の稜線を歩き、雷鳥を探し、人の少ない頂で剱岳と向き合い、満天の星の下で眠る。観光名所も、静かな山も、ぜんぶ欲ばる4日間です。

The Alpine Route

富山から入って、長野へ抜ける。

立山黒部アルペンルートを「通り抜け」。ケーブルカー、高原バス、電気バス、ロープウェイ…6つの乗り物を乗り継ぐこと自体がアトラクションです。真ん中の3日間は雷鳥沢をベースキャンプにして山を歩きます。

富山県側(1日目) 室堂・雷鳥沢エリア(1〜4日目) 長野県側(4日目) ※標高は概数
Itinerary

4日間の行程

東京発・7月中旬〜9月の晴れの日を想定したモデルプランです。時刻は目安。山では「早出・早着(午後は雷に注意)」が鉄則です。

みくりが池

Day 1 雲の上の楽園へ

乗り物を乗り継いで標高2,450mの室堂へ。エメラルドのみくりが池、噴煙をあげる地獄谷を眺めながら、テント場の雷鳥沢へ下ります。

歩行 約2.5時間難易度 ★☆☆テント泊 1泊目
  1. 東京駅 → 北陸新幹線「かがやき」

    約2時間10分で富山へ。前日入りして富山に泊まれば朝がぐっと楽に。

  2. 電鉄富山駅 → 立山駅(富山地方鉄道)

    約1時間の田園ローカル線。車窓にだんだん山が迫ってきます。

  3. 立山ケーブルカー → 美女平

    約7分。高低差約500mを一気に上ります。

  4. 立山高原バス → 室堂(約50分)

    車窓に日本一の落差350mの称名滝(遠望)、ブナの森、弥陀ヶ原の湿原、大日連峰。進行方向右側の席がおすすめ。

  5. 室堂ターミナル着・昼食

    名水百選「玉殿の湧水」で水を補給。高度に体を慣らすため、ここでゆっくり休憩を。

  6. みくりが池 → エンマ台

    火山湖みくりが池は風がなければ立山が湖面に映る「逆さ立山」。エンマ台からは地獄谷の噴気を見下ろせます(地獄谷内の遊歩道は火山ガスにより規制されることがあります)。この辺りのハイマツ帯は雷鳥の出没ポイント!

  7. 雷鳥荘 → 雷鳥沢キャンプ場(標高約2,280m)

    石段を下ってキャンプ場へ。受付を済ませてテント設営。帰りは登り返しになることを覚えておきましょう。

  8. 山の温泉でひとっ風呂

    雷鳥沢周辺の山小屋や雷鳥荘・みくりが池温泉では日帰り入浴ができる(時間・料金は各施設に確認)。天然温泉に浸かれるテント場は貴重!

  9. 満天の星と天の川

    新月前後なら天の川がくっきり。標高2,000m超の夜は夏でも10℃以下になることも。

雄山山頂

Day 2 3,000mの稜線を歩く 立山三山縦走

雄山(3,003m)・大汝山(3,015m)・別山を結ぶ、立山の王道にして最高の稜線歩き。右に黒部湖と後立山連峰、左に室堂平、前方に剱岳。

歩行 約7.5時間難易度 ★★☆ 中級累積標高 約1,100m
  1. 起床・軽い朝食

    午後は雷雲が発生しやすいので、ヘッドライトで早出が基本。荷物はテントに置いてサブザックで。

  2. 雷鳥沢 → 室堂山荘方面へ(約1時間)

    朝の室堂平は雷鳥との遭遇率が高い時間帯。足元のハイマツの影に注目。

  3. 一ノ越(約2,700m)

    石畳の道を約1時間10分。一ノ越山荘で小休止。ここから先は岩とガレ場の登りに。

  4. 雄山(3,003m)山頂・雄山神社峰本社

    立山信仰の聖地。社殿のある頂上で参拝・お祓い(有料)を。晴れれば富士山、槍ヶ岳、白山まで見渡せます。

  5. 大汝山(3,015m)=立山の最高峰

    多くの人が雄山で引き返すため、ここから先は一気に静かに。黒部湖の眺めが最高。

  6. 富士ノ折立 → 真砂岳

    なだらかな稜線歩き。疲れたら真砂岳から「大走り」で雷鳥沢へエスケープ可能。

  7. 別山(2,880m)— 剱岳の大展望台

    目の前に「岩と雪の殿堂」剱岳がドーンとそびえる、この日のクライマックス。

  8. 剱御前小舎 → 雷鳥坂を下る

    ジグザグの急な下り。浮き石と、7月上旬は残雪に注意(軽アイゼン推奨)。

  9. 雷鳥沢キャンプ場に帰着

    温泉で筋肉をほぐして、早めの夕食。夕焼けに染まる稜線を眺めて「今日あそこを歩いた」と乾杯。

⛰️ 立山三山縦走の高低図

剱岳

Day 3 静寂の頂・奥大日岳へ

室堂から近いのに、訪れる人はぐっと少ない穴場の山。花の稜線を歩き、正面に剱岳を独り占め。雷鳥にも会いやすいルートです。

歩行 約5時間難易度 ★★☆人の少なさ ◎
  1. 雷鳥沢キャンプ場を出発

    浄土沢を渡り、新室堂乗越へ向けて登り。

  2. 新室堂乗越

    ここから大日連峰の稜線へ。観光客の姿はほぼ消え、聞こえるのは風と鳥の声だけ。

  3. 奥大日岳(2,611m)山頂

    目の前に剱岳、振り返れば室堂平と地獄谷、立山三山。夏はチングルマ、ハクサンイチゲ、コバイケイソウのお花畑。

  4. 稜線でのんびり雷鳥ウォッチ

    ハイマツ帯の稜線は雷鳥のテリトリー。ガスが出た日はむしろチャンス。

  5. 雷鳥沢へ戻る

    来た道を戻って昼すぎにはテント場へ。

  6. 午後は自由時間

    温泉、昼寝、写真散歩。体力があれば剱御前小舎まで登って剱岳を見に行くのも◎。

  7. 最後の夜は夕焼けと星空

    夕日に染まる立山を見ながら山ごはん。最後の夜は寝袋の中で流れ星を数えて。

黒部ダム

Day 4 大観峰の絶景と黒部ダムの大放水

朝の雷鳥にもう一度会いに行き、アルペンルートを長野側へ。空中散歩のロープウェイと、高さ186mの黒部ダムで旅のフィナーレ。

歩行 約1.5時間難易度 ★☆☆観光名所めぐり
  1. 起床・テント撤収

    朝露でテントが濡れていたら、ざっと拭いてから収納。ゴミはすべて持ち帰り。

  2. 雷鳥沢 → 室堂(登り返し 約1時間)

    早朝の室堂平は最後の雷鳥チャンス! ゆっくり歩いて探しましょう。

  3. 立山トンネル電気バス → 大観峰(約10分)

    立山の真下を貫くトンネルを走ります。

  4. 大観峰の屋上展望台

    眼下に黒部湖、正面に後立山連峰。断崖に張りつくような駅からの眺めは圧巻。

  5. 立山ロープウェイ(約7分)→ 黒部平

    途中に支柱が1本もない「ワンスパン方式」で全長約1.7km。窓いっぱいの空中散歩。

  6. 黒部ケーブルカー(約5分)→ 黒部湖

    全線地下を走るケーブルカー。

  7. 黒部ダム・観光放水

    高さ186mは日本一。例年6月下旬〜10月中旬は毎秒10トン以上の観光放水で虹がかかることも。展望台へは階段220段。お昼はレストハウスで名物の「黒部ダムカレー」。

  8. 関電トンネル電気バス → 扇沢(約16分)

    扇沢から路線バスで信濃大町駅へ(約40分)。

  9. 信濃大町 → 松本 → 特急あずさで新宿へ

    夕方〜夜に帰着。お疲れさまでした!

Rock Ptarmigan

神の鳥、雷鳥に会いに。

ライチョウは国の特別天然記念物。氷河期の生き残りといわれ、日本では高山帯にだけ暮らしています。立山・室堂周辺は日本有数の生息地で、人を恐れないので運が良ければすぐそばで見られます。

冬羽のライチョウ
白い冬羽(春先)
換羽中のライチョウ
換羽中のオス
ライチョウのヒナ
夏のヒナ

遭遇率を上げる5か条

  1. 曇り・霧の日こそチャンス天敵のワシやタカが飛ばないので、雷鳥が安心して出てきます。
  2. 早朝と夕方をねらう活動が活発な時間帯。テント泊の最大の特権です。
  3. ハイマツの近くを探す隠れ家のハイマツ周りで、地面の草や花をついばんでいます。
  4. 「グゥー、グゥー」に耳をすますカエルのような低い声が聞こえたら近くにいます。
  5. ゆっくり歩く夏羽は岩とそっくりな保護色。動く「石」を探すつもりで。
5〜6月白い羽が残る。オスのなわばり行動が見られる時期
7〜8月ヒナを連れた親子に会えるかも! 一番人気の季節
9〜10月紅葉の中、冬羽へと衣替えする姿が見られる
🙏 雷鳥を守るマナー:近づきすぎない・追いかけない・エサをあげない・登山道から外れない・フラッシュ撮影しない。雷鳥が登山道を歩いてきたら、立ち止まって道を譲りましょう。
Hidden gems

観光客の少ない、とっておきの場所。

室堂の賑わいからほんの少し足を延ばすだけで、驚くほど静かな山の世界が広がっています。

奥大日岳静けさ ◎

奥大日岳2,611m

剱岳を真正面に望む花の稜線。室堂から日帰りできるのに、すれ違う人はわずか。Day 3で訪問。

立山の稜線静けさ ○

大汝山〜真砂岳3,015m

多くの人が雄山で引き返すため、その先の稜線は別世界の静けさ。立山の本当の最高峰は大汝山。

弥陀ヶ原静けさ ◎

弥陀ヶ原の木道約1,930m

ラムサール条約湿地。「餓鬼の田」と呼ばれる池塘が点在。バスで通り過ぎる人がほとんどの穴場。

剱岳静けさ ◎

剱御前から見る剱岳2,777m

雷鳥坂を登りきった先、突然目の前に現れる剱岳の迫力は鳥肌もの。Day 3の午後に余力があれば。

称名滝静けさ ○

称名滝落差350m

日本一の落差を誇る滝。立山駅から探勝バスで。旅の前後に半日あれば寄り道したい名瀑。

Camp under the stars

標高2,280m、雷鳥沢で眠る。

立山三山に囲まれた谷間に色とりどりのテントが並ぶ、日本屈指の人気テント場。温泉のある山小屋がすぐそばで、ベースキャンプにぴったりです。

真砂岳と雷鳥沢キャンプ場
真砂岳と雷鳥沢キャンプ場

⛺ 雷鳥沢キャンプ場(雷鳥沢野営場)

標高
約2,280m
料金
1人1泊 1,000円(目安)
営業
例年4月下旬〜10月下旬
アクセス
室堂から徒歩約45分〜1時間
設備
管理所・水場・トイレ

✨ テント泊を楽しむコツ

  • 夏でも夜は5〜10℃。寝袋は快適温度0℃前後のものを
  • 石が多い地面。ペグより石で張り綱を固定するのが便利
  • 強風に備えて入口は風下に。夕方の雷雨にも注意
  • ガス缶・燃料は飛行機で運べない→富山や室堂で購入
  • 近くの山小屋で日帰り入浴・食事ができるのが雷鳥沢の魅力
Budget simulator

いくらかかる?

東京発・大人1人あたりの目安を計算します。人数やオプションを切り替えてみてください。アルペンルートの運賃は公式サイト掲載の2026年度の大人運賃です。

👥 人数

1人

🚃 帰りのルート

⛺ 宿泊・食事(必須)

➕ オプション

合計の目安(1人分)
¥0
1人あたり ¥0

出典:立山黒部アルペンルート公式「運賃」(2026年2月27日現在の大人運賃:電鉄富山〜立山 1,420円/立山〜室堂 片道4,090円・往復7,380円/室堂〜扇沢 6,850円/扇沢〜信濃大町 2,000円)。新幹線・JR特急は2026年3月改定後の概算、キャンプ場料金は2025〜26年の利用者情報による目安です。運賃・料金は変更されることがあるので、出発前に必ず最新情報を確認してください。WEBきっぷで事前購入すると割引や乗車時間の予約ができる場合があります。

Packing list

持ち物チェックリスト

チェックした内容はこのブラウザに保存されます。パッキングしながら使ってください。

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When to go & stay safe

ベストシーズンと安全のこと

アルペンルートは例年4月中旬〜11月末に営業。テント泊と縦走を楽しむなら、雪が落ち着く7月中旬〜9月がベスト。紅葉なら9月下旬〜10月上旬です。

■ ベスト(花・雷鳥のヒナ)■ 紅葉■ 営業中(残雪・寒さ注意)■ 冬季閉鎖

📝登山届を出す

オンラインの「コンパス」で簡単に提出できます。家族にも行程を共有しておきましょう。

⛈️午後の雷

夏の稜線は午後に雷雨になりやすい。夜明けに出発し、昼すぎには下山を。

🌡️寒さと高山病

真夏でも稜線は10℃前後、風が吹けば体感はさらに低く。ダウンと雨具は必携。

🧊残雪

7月上旬までは雷鳥坂や一ノ越周辺に雪渓が残ります。軽アイゼンがあると安心。